Cocoのポケット

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蜘蛛の糸


こんにちは。

昨日、小南泰葉さんの「らせんの糸ツアー2015」の東京での最終公演へ行ってきました。渋谷o-WESTへ。


また大切な思い出が増えました。

小南さんが登場した時、その姿はもう何度も見ているはずなのに、何も考えられなくなって涙がにじんでしまいました。

衣装も可愛かったなぁ。
バンドの中のお姫様みたいだったなぁ。
フリフリのドレスだったわけじゃないよう。


私はライブ前に、美容院で髪の毛を暗く染め直してから行ったので、その上オン眉だった前髪が伸びてぱっつんになってたので、あぁこれが世の中でいうTHEメンヘラちゃんなのかもしれない、、!と思ったりしました。
真っ黒な髪に、真っ赤な口紅をしてワンピースを着てライブ会場に一人でいる女が泣き出す。シュールすぎますね、、、。


今回のライブで、強く思ったことがあります。

私の中には少なからず狂気があって、それを隠そうとするから、たまに無理をして明るく振る舞うことがある。私の中の残忍さとか身勝手さを知られたくなくて、それらを私の中だけに閉じ込めようとする。
でも。自分でさえ認められない、ううん、自分がいちばん、認めてあげられないこの、真っ黒なドロドロした私はある意味、正直で素直なもうひとりの私だから、心のどこかで認めて欲しくて仕方がないの。叫んでるの。
小南泰葉の歌は、声は、音楽は、それを抱き抱えてくれるような力があるように感じます。ある時は力が抜けてしまうくらい優しく、ある時は息をするのが苦しくなるくらいきつく。
とっても乱暴なやり方で、でもものすごく愛のあるやり方で、それでもいいんだよって、私の存在を認めてくれる、そんな歌。そんな声。そんな音楽。


彼女はとても小さくてとても細い。だから彼女がアコギを持つと、その比率に違和感を感じます。子供がギターを抱え込んでるような錯覚に陥るくらいなの。そんな彼女から発信される力強くて、優しくて、でも残酷で、攻撃的な音楽は、きっとあの空間にいた、何十人、何百人もの人にとって救済の歌になっているに違いない、と思いました。

生きるための空間だった。

私はどうしても生きたい。
自分が可愛い自分が憎い。
どうしようもないくらい矛盾をいっぱい抱えていて、偽善者で、悪者になりたくなくて、嘘つきだ。


でも私は、どうしても生きたい。
幸せいっぱいに生きたい。
それがすべて。