MFA
MFA=Museum of Fine Arts
のことで、日本語だと(?)ボストン美術館といいます。
貯蔵点数は50万点以上。
とても1日では見きれない量です。
ピエール=オーギュスト・ルノワールの描いた「ブージヴァルのダンス」や、(4月にまた日本でルノワール展やりますね!絶対いきたいです。)
ポール・ゴーギャンの「われわれはどこから来たのか われわれは何者か どこへ行くのか」とかありました。この2つはよく美術の教科書とに載っているのでみんな知ってるものかも、、!と思ったので載せてみます。
今回は基本的にヨーロッパ美術を中心に見て回ったのですが、中でもずっと見たかったモネを見られて私は終始感動してました。
霧靄がかかったような淡い色合いと、輪郭のはっきりしない花や草木。でもその中にどこか凛とした表情を持つモネの絵は、ずっと見ていると引き込まれてしまって、なんだろう…その絵の周りだけ違う世界にみえました。この絵からは、どこか異世界につながっている気さえしました。
絵って、そんな気がしてくることありませんか?
私、風景画や日常を描いた絵が特に好きみたいで、港の絵や田舎道の絵だったり、市民階級の人達の働いているところや、誰かが何かの書物を書いたり読んだりしているところの絵などに惹かれることが多いのですが、そういう絵を見ているといつも、その絵の中の世界が溢れ出して、こっちまでぶわーって出てきて、私を飲み込んでしまいそうだ、って思うのです。
だからかな。そういう夢をよく見ます。
その夢では、小さな小さな、白い部屋に私はいます。その真っ白な壁には、一つの絵が飾られていて、その絵に描かれているのは小さな浜辺と海を漂う一艘の船。その絵を何となく見つめていたら、突然、船がゆらゆら揺れだして、浜辺を海水が覆い隠していって、ついには、こちらに水が溢れてくるんです。
怖い夢じゃなくて、なぜか切なくてあたたかい夢です。
だから、ナルニア国物語の「アスラン王と魔法の島」で海の絵から水が溢れ出してくる描写を見た時はすごくびっくりしました。そっくり…とはいかないまでも、私の夢に少し似ていました。
…話が逸れすぎてしまいました。
もう一つお気に入りの絵は、この絵。Giovanni Paolo Paniniの作品です。(ちょっとこの方の名前の発音は、どれが正しいのか自信がないので英語表記のまま書きました。)
ニューヨークのメトロポリタン美術館に行った時にも2作品が展示されていたので、Panini作のローマシリーズは3作、生で見る事ができたことになります。
ふー、幸せ。
絵の中に、数え切れないほどの絵。ずっと見てるとわけがわからなくなりそうなほど、絵。
他にも、見たことないくらい豪華に装飾?塗装?が施されたピアノなんかもあります。
とても紹介しきれないなあ。
とにかくとっても素敵な場所です。学生は無料で入場できる、というのも、本当に有難いことです。ボストン美術館では、音楽を流すことも踊ることも、絵の前に座り込んで絵を描くことも許されています。最初にそれを知って、実際の光景を見たときはとっても驚きました。美術館って、静かに、ひたすら静かにしながら観覧しなければいけない場所、だと思っていたから。
世界には、わたしの知らないことがまだまだ沢山ある。
忘れてはいけないことですね。
ボストンでの生活もあと2週間ですが、またここへ、行きたいな。