Boston

そわそわして、なんだか無駄に早起きしてしまいました。6時20分からこれを書いています。おかしいな。9時40分に起きれば間に合うと思いながら寝たのにな。

明日がとうとう、帰国日です。

5ヶ月間、それなりに辛かったりした事もあったはずだけど、過ぎてしまうとあっという間で、ここに来た9月の事は、鮮明に思い出せるくらいです。まだあの日は2.3週間前だよ。って言われても驚かないかもしれない。

アメリカを離れること、寂しいです。きっともうこんなに大勢の人と共同生活をする事は、ないんだろうな。

みんなそれぞれの価値観や考え方があって、その中で生活を共にするには、大変な事の方が多かったし、不自由なことがたくさんあったけど、それでも今すぐに思い出せるのは、いつまでもくだらない事で大笑いした夜や、みんなで歌った変な歌や懐かしい歌、お誕生日会、そんな愛おしい事ばかりです。みんなの顔ね、笑顔以外、浮かばないんだ。

本当にありがとう。

毎日のように、涙が出るくらい大笑いできるなんて、思いもしなかったの。みんなのおかげ。ありがとう。

ここを離れることに対して、寂しいという気持ちがある。けれど、少ないながらも帰国を待ってくれている友人や家族がいること。大好きなモノコトの予定が詰まった春であり、そこに想いを馳せることが出来ること。それってものすごく幸せで、私にとっては本当に大事な事なのだなと思います。

自分がまだ持っていないもの。それを求めて努力して、手にする事も大事だった5カ月だけど、それと同じくらい、元々自分が持っていたものを大切にしたいという思いがもっと大きくなりました。貴女や貴方や、あなたとの繋がりのことだよ。距離感、空気感、接し方。好きなところ、嫌いなところ。ぜんぶぜんぶ長い目でみれたら全部、私にとってすごく大事な人達。

私にとってはこのブログを読んで頂いてるだけで繋がりだし、できるだけ毎回読んでるよ、なんて方はもう何かお礼を差し上げたいくらいの繋がりの気持ちでいます。

留学期間中、結構、ブログを読んでるよ、と言ってもらえることが多くなって、嬉しかった。私の言葉が届いて、返ってきた。なんて、なんて嬉しいことだろう。

(通りすがりのイケメンさんに写真をお願いしたら、君たち最高だね！モデルみたいだ！と言われ渡された写真。アメリカ人のカメラワークどうなってるの、と大笑いしたなあ。)

それともうひとつね、ボストンでもカナダでもニューヨークでも感じたこと。

私にとって、とても幸せだったこと。

私が私らしく、アメリカにいようと関係なく私の好きな物を着て、これが可愛い。と思いながらお洒落をした時はいつも、誰かが褒めてくれたんです。

カフェテリアのかっこいいお姉さん、道ですれ違ったおじさん、レジで後ろに並んだおばあさま、電車で隣に立ったかっこいいお兄さん。

おや、君のコート素敵だね。

あら、あなたのニット最高に可愛い！

嬉しくて、顔から蒸気が出てただろうなあ。

アメリカの流行とはきっとかけ離れていたから、不思議な目で見られる事もありました。ボストンでは、特に。変な子だなあ、と思われていたはず。でもその中でも無理なく過ごした結果、私はやっぱり私だったし、お洒落をすることが楽しかった。お洒落が、もっと好きになった。

私の”好き”をずっと大切にしていこう。

たくさんの綺麗なものをみた。

全部が過ぎてしまうことが勿体無くて、沢山写真を撮ったけど、どうしたって完全保存は出来ないね。反芻しよう。根付かせよう。形を変えて、私に力をくれるように。

さようなら、また後で。