食欲
こんばんは。
9月3日、セプテンバーさんの日(でしたが、書いてる途中で日付変わって9月4日)です。
しれっと、ブログを書きます。
漫画の話です。
おかざき真里先生の描く漫画は、「サプリ」や「&」をはじめ、連載作品も短編作品も読んできたものの全て、個人的に心に響くので、間違いなくおかざき真里さんは好きな漫画家さんのひとり、なのですが。
端的に言って、この「かしましめし」、最高な予感しかしません。(2巻まで既出なのですがまだ1巻しか読めていないので、予感、と記します。)
おかざき真里先生の描く漫画に出てくる女性達が、私は心底好きです。彼女達の悩みは其々に複雑だけど等身大で、ありがち。瑞々しく端麗な線で描かれる美しいその女性達は、中途半端に賢く聡明で、愚か。社会に流され揉まれ、けれどリタイアすることも出来ず息苦しい中でただただもがくしか術を知らない。親にも友達にも恋人にも晒す事のできない私達がそこにいます。だからこそ染みるし、読んでいて苦々しい。
「かしましめし」に出てくる主要な3人の登場人物も、やはりそうで。これはもう、是非読んで?としか言えないんですが、まぁ皆様、愛に、己に、拗らせています。
どんな漫画?という質問に答えるなら、
心が折れて仕事を辞めてしまった千春、バリキャリだけど恋愛でつまずくナカムラ、恋人との関係がうまくいかないゲイの英治という“生きること”に不器用な男女3人が、ごはんを食べて日々小さく生き返る姿を描いたマンガ(出てくるごはんは全てレシピつき)
で、ようは"グルメ人生論漫画"なわけですが…。
このブログでも何回か書いてると思うんですが、食べることって、恐ろしく大事だと思います。何を食べるか、どこで食べるか、どう食べるか、誰と食べるか。だから、"食"を軸に人生が描かれる物語がひとつのジャンルとして存在する事は、ものすごくよくわかるんです。
好きな漫画家さんが"グルメ人生論漫画"に手を出した!こんな幸せはないなぁ!是非読んでもらいたいなぁ…、と思い、宣伝してみた次第です。
あっ、でも1話で
「オイシイ タノシイ オモロイ のが大事でな、"生き方"とかって総括はせんでええねんで。」
と英治が言っているので、食を通してとくとくと人生はこうあるべきだ!のお説教をする、というのが主題ではありません。あくまでご飯を美味しくたべて、ちょっと元気になる人たちの話。
久しぶりに、簡単でいいからご飯、作ろうかな。という気持ちになれますよ。病める時も健やかなる時も。楽しい時も悲しい時も、ごはんは私達と共に、です。
あなたは今、なにがたべたい?
(…まあ仕事で遅くなる日はほぼ毎日、コンビニ弁当で済ませている私が言うのは説得力がないんですけど…。という、オチ。ひとまず作中の、トマトみそラーメンを作ります。お肌プルプルになる為に。アデュー。)