キメラ
本当は何が正しい姿で
何が間違っている姿なのか
見つめていると
よくわからなくなってくる。
『貴方はきっと必要以上に良い子に見せようとしてしまっているのね。お洋服も喋り方もそんな感じね。いいえ、悪く言ってるんじゃないのよ。ただ可愛らしいお洋服を着てニコニコして、かなり無理なさってるんじゃなくて?あらあら心配だわ。』
あら、ご心配どうもありがとう。
空回りのおばさま。
『可哀想。でも私達はみんなおんなじよ。変わりはしないわ。さぁみんなで一緒に踊りましょう。きっと楽しいわ。頑張って。頑張って。絆を!希望を!夢を!寄付を!』
いいよそれで。
どうせ私達の自己満足だもの。
自分は正しいと信じている人達
大きな世界にいるはずなのに
周りの小さなものしか見えない人達
みんなちぐはぐのキメラに見えてしまう。
私の目がおかしいのか
世界がおかしいのか
世界の答えは前者だし
真の答えというものがあるとしたら
それも前者なのかもしれない。
でも私の答えは後者でありたく、
自分を信じたいと思ってしまう。
私には、目玉はふたつしかないから
少ないものしか見られない。
それはまさにみんなと同じ
私も所詮、ちぐはぐのキメラ。
私の大好きな人達もきっとキメラで
悲しくて、でも繋がっていたくて。
世界はうまくできている。
私は何になれるだろうか。
私は私。
目玉はふたつ。
翼はない。
火は吹けないし
鋭い嘴も牙もない。
それでも
柔らかい手足がちゃんとついてること
忘れちゃいけないよ。
とてもよくない文章だと思っています。不快に思われる方がいらっしゃいましたら本当にごめんなさい。