Cocoのポケット

好きなものでポケットをいっぱいにしたい人のブログです

ダリ展。

こんばんは。

昼間はあったかかったのに、夜になったらやっぱり冷えますね。温度差に耐えられなかったのか、寒冷蕁麻疹?みたいな類のもの?出てきました。いま、お腹と手首と首筋が、すごい事になってます。わーん。

 

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昨日、ダリ展に行きました。

初期のものから晩年のものまで、ズラズラーっと並んでいて、閉館1時間前に滑り込みで入ったので、時間が全然足りなくて、気になったもの以外はすべて流し見…という見方しか出来なかったのが少し残念でしたが、楽しかったです。

 

シュルレアリスム”の単語が頭から離れません〜

 

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今日ずっと言ってるんですが、若かりし頃のダリが稀に見るイケメンで、ぽおっ、としました。

 

 

ダリ展では映像作品や、ダリと妻のガラが写った写真も展示されていて、それを見てビックリした、え〜ダリってあのお髭ピンッッと立てて変な顔してるおじさんだよねえ〜?!というなんともまあ、お恥ずかしいほどの、美術や画家に対する私の知識のなさが生んだ感動だったわけなのですが、、、

 

 

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この写真なんて、私、こんなに堀の深くてアンニュイな顔が耳元にあったら、卒倒する自信があるなあ、、と、さっき、2割引で買ってきたロールケーキを食べながら思いました。思いの外ニヤついていたようです。きもいね。

 

 

ダリの奥さんのガラは自由奔放な人で、ダリという眉目秀麗な旦那様がいたけど他に若い愛人を作って遊び歩いていた、というような事がネットで調べていたらたーくさんでてきて、あらまあ…といった感じでしたが、そんなガラをダリは一生、目の中に入れても痛くない!ってほど溺愛していたようで、ダリ可愛い…可愛いよダリ…となり、私の気持ち悪さが止まりません、誰か止めて。

 

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この日着ていた、アイスブルーのモヘアニットとニットパンツは、MARTEでセレクトされていた、インポートものです。

袖の作りがたまらにゃい〜〜二の腕付近で少しすぼまってから、ゆったりと袖口に向かって広がっていき、最後に手首で締まる…黄金比ですよね…そして何と言っても暖かい。着心地がいい。優秀。

朝と夕方の満員電車とかだと、毛が抜けて誰かのコートにくっついちゃうのが心配で、自分のコートが脱げなくなりますが…

 

 

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帰りに食べたお茶漬けの見た目がたまりませんでした。もちろん、味もたまりませんでしたが。

 

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それと最近、ひぐまちゃんと会ってないねー、なんかあった?とのご指摘を関係各位から(うるさい友達と言え)多々受けていますが、前ほどではないにせよ、全然、会っていますよ〜

でも確かに、お互い、依存はやめよう〜自立しよう〜といった成長段階みたいなところであります☺️…文字にすると友達で依存やめよう、って、なんだそりゃ?って感じが浮き彫りになりますね、恥ずかしい!

でも本当に、そろそろ私達は4年生になるので就活も始まるし、その時々での距離感のつかみ方って本当に大事なんだな〜と思うところでもあって。そんな時に、同じタイミングでなんとなく、あぁあの子もそういう事考えているのかな〜なんて思うところもあって、不思議なような必然的なような、変な感じです。まあそんな事言って、1ヶ月に1回は全然会ってるんですけどね。笑

けど、それくらいは、会おうねひぐま〜。寂しくなっちゃうから。

 

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ちなみに、私もこの唇の写真撮ってもらったけど、肝心の唇を上下逆転させたままで撮ってて、後で気づいて「どうして教えてくれないの〜!撮影者〜!」と怒ったら、「気付かないお前が悪い!」と一蹴されました、笑いながら。くそ〜。吉田さくらさん(留学中)なら指摘してくれる(たぶん)。きっと全然優しくない指摘の仕方だろうな。「田中それ逆。」と冷静に突っ込まれるんだろうな。早く3人で会いたいな。もう少し。わくわく。

冬だわ

短いブログを書きます

一度書くタイミングを逃すと、1ヶ月なんてザラに放置してしまうから、怠惰な性格は本当に嫌だな。

 

 

知らないうちに秋は去り、気づいたら冬が隣に居座り、すりすりしてきます。きゃー。

 

 

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いつぶり?ってくらい久しぶりに、横浜美術館の方へいったら、紅葉が綺麗でした。何度も訪れたわけではないけれど、横浜美術館の外観が昔から無性に好きなんだよなぁ。とぼーっとして。

この日は冬のすりすりは遠慮してくれて、外を歩くのにコートがなくてもへっちゃらな日だったので、ずっと行きたかったPARIYAにいって、ランチをして。

 

私は、愛やら恋やらに対しての成長の遅れみたいなのがひどいなあと自分でも思う。なんか、よくわからないものすぎるから、自分から積極的に手を出して触れようとしないというか。手を出しても、触れるか触れないかギリギリのところで、ひょいっ、と手を引っ込めてしまうというか。

でも、それも私なので、噛み締めて生きていこうと思います。

色々考える事はあるけれど、今日はこの辺でね。

 

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そうそう、あの日着てたお気に入りのフリフリ。21歳なのに、フリルだらけでした。眼鏡も新しい。知らないうちに落っことしていたので、新しいものを買った次第です。

 

 

 

また書くね。

怒り

こんばんは。今バイトの休憩中です。夜ごはんにと買ったチキン竜田味噌サンドがおいしすぎて感動しています。味噌って素敵。。

 

この前の木曜日、「怒り」を観てきました。

 

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安心して読んで欲しいので最初に言います、今回はネタバレを絶対しないがモットーのブログにします。笑

 

 

 

 

平日のレイトショー、終わるのは23時過ぎ…。というこれでもか、というくらいの演出をしつつ行きました。先日怒りを観たらしい友人がインスタで「ドMは1人でレイトショー」といった節のことを言っていたので。笑

 

 

効果はてきめん。

映画が終わってから席を立っても外に出ても、ホームに行っても電車に乗っても肩の力は抜けないし、息は落ち着いてくれないし、手の指を絡ませてクニャクニャ動かして、をせわしなくやっていないとどうしようもなくて困りました。

初めから終わりまで、何が起こるかわからない怖さがあって、それってホラー映画などでもよく使われる手腕だと思うのですが、映画が終わってからも、ひたすら怖くて。恐れの対象が、大きくて掴めない何かすぎて、何が怖いのかわからなくなっちゃって…ってのがまた奇妙で怖くて。

 

 

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お恥ずかしながら私、エンドロールで「怒り」の原作者さんが吉田修一さんだと知ったのですが、そこでもまた震えました。なぜ私が彼の名前を知っていて、それもこの映画の原作者だと知って震えたかというと、この方、「横道世之介」も書いていたからです。ひとって。ひとって…?!と思います。なんなら「悪人」も執筆されてるし、あとで調べたら悪人の監督さんも、怒りの監督さんでした。
あと単純に、綾野剛妻夫木聡…あれ…映画…いる…ってなります。

 

 

みんなそれぞれ、あの役はあの人しかいないね…と思わせる演者さんたちをはじめとして、音楽(坂本龍一さんでした!)、監督、原作者さん含め、こんな完璧な組み合わせ見たことないぞ…と思います…。

 

 

 

怖がりたい人は絶対に映画館で観るべきです。
みんな思い思いに、最大限に自分の思う演出をしてから観るといいと思います。
ちょうど空いた時間にやってるから!と言ってふらっと劇場に入って観てどんよりするとか、気合いを入れて朝イチでみて昼にはどんより家に直帰するとか。私みたいに平日レイトショーも断然オススメです。
要はなんでもいいのですけど、ちょっと意識して時間を過ごしてから観たら、トラウマ兼ねてかなりの思い出になると思います。あとで後悔しても責任は取れないけど…。私はDVDだったら最後まで見るのを諦めてた気がするので映画館で平日の夜中に観て、大正解でした。

 

 

あとあれです、カップルで観たいって話をしているようなら、普通に、オススメはしないです。安易に映画好きカップル気取って行くのはハードル高すぎる映画です。いやいや私達こそ本物の映画好きカップルよ!という方々なら。そういう方々こそに。

「別々の映画館で大体同じ時間に観て、その後いつもの場所で会う」

のプランを提案させていただきます。劇場に入る直前までお互いの行動をリアルタイムでLINEで報告し合い、映画がおわったら、カフェでも家でもホテルでも、どこでもいいんで、会えばいいと思います。何も言えなくなりながらどんよりと、でもぎゅっと、手を繋げばいいと思います。数分、それしかできなくなれば良いと思います。最高だと思います。自分で言ってて意味わかんなくなってきました。

私ならこうする、ってだけですね。お節介な話だ。

 

 

私がここにこんなに書き記してるってことで、察しのいい方ならもうとっくにお分かりかと思うのですが、映画館で観てよかった作品です、もちろん。いくつになっても自分の固定概念をグッズグズに壊してくれる映画があるというのは、怖くって、でも、良いものですねえ。

崩される人であり続けたいと思います。情けないようで、弱いようで、けどそんな単純なことじゃないでしょ、と思うので。もうお前何の話してるんだよって感じになってきてますよね、本当にわけわからんですよね。ごめんなさい。

 

 

締めます。

では。

10月

すっかり、秋になりました〜

 

今日は日曜日でおやすみです。

朝から雨がたくさん降っているのを、ちらりとカーテンの隙間から覗きつつ、雨音をBGMにして、心地よく、ひたすらうとうとしていました。良い休日です。

 

さっき起きて、ブランチを作って食べて、今また買った本など開きながらごろごろしています〜サイコーだ〜

 

最近購入したものたちをまとめようと思います〜

長野から帰ってきて、物欲が高まりすぎて、そして秋物が可愛すぎて、破産しそうなくらい可愛いものを買っています…

 

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まずはこの、スカートとバッグ。

オレンジと緑が可愛いサイケデリックな近代的(?)なスカートと、MARTEさんのoriginal velour bagです。黒、ピンク、オレンジ、グリーンと4色展開してて、悩みに悩んでオレンジにしました。優しくあったかい印象になれるオレンジだったから、すぐ顔が固まって人に不機嫌な印象を与えてしまいがちな私にぴったりでした。

 

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こちらも全てMARTEさんです、買い過ぎ、、、なのはわかっています、私が1番よく、わかっているつもりです、すみません、、。

 

でも可愛くて、、。

original socksも4色展開で、こちらは3色買っちゃいました♡グリーンがどんな服にも靴にもあってしまうので2足買いしたいくらいです。…後で買おう

 

ワンピース2着も、買うつもりなんてなく、むしろ靴やゆるっとしたあたたかいズボンを探しに色んな店をウロウロしたはずなのに、ふらっと挨拶気分でMARTEにはいったらあれれ、帰るときにワンピース2着が入ったショップバッグを持っている自分がいました、、あれ。

 

 

ぜんっぜん、後悔していないところが、救いようがありません。

 

 

 

こっちの赤と紺の?ワンピースだけ着た時の写真あるので、載せます。 

ゆりなが大学のキャンパス内で撮ってくれました。笑

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スペシャルな1着…😢

さらさらとした柔らかくて手触りがいい薄手の生地に、赤いお花と水玉の模様の切り替えがあって、左右にスリットが入っていて、裾と袖には赤い穴がぽこぽことたくさん作られていて…もう、もう、もう。

エスニックってどうしてこんなに可愛いんだろう。いろんな変わったエスニックたちを、集めたくなってしまいます…私にはオタク気質というか若干のコレクター要素があるので…それは、まずい…お財布が泣く…

 

宝物の1着になりました。

もう1つのグリーン系の薔薇のワンピースも、着たら愛を語りますね。笑

 

 

 

 

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そして最後に極めつけの、このお靴…。

こちらはヘイトさんで、アンティークルームの子でした…。

きらきらだけど、このきらきらは全然うるさくなくて、むしろ「主役級のお靴?合わせづらいかな?」と思ったけど全然で、いろんなタイプのお洋服に合ってしまう、魔法みたいな靴。

女の子と女性の境目みたいなお靴。ひとめぼれでした。ピンクも黒も白もグリーンも、なんでも合います。とっても優秀。

 

10月、まだ3分の1も終わってないのに、たくさん買ってしまったなぁ。働こう…。自炊を頑張ろう…お弁当を持とう…おにぎりだけど…(朝が弱いので、お弁当作るの苦手です)

 

 

さて、これからゆっくり準備をして、お出かけします。美味しいものを食べに行きます〜るんるん(可愛いもの費用と美味しいもの費用は別物らしい)

 

では

ヒトノハダ。

長野にいます。

 

毎日のように雨が降っていて、寒くて、もう何日もちゃんと太陽の光を浴びていないなあ、なんて思いながら、恋や愛の歌をなんとなしに聴いていたら、なんだかとても、しゅんとした気持ちになりました。

 

人肌が恋しい、って、いうのかな。でも、なんだろう。もっとすごく、なんか。こんな綺麗な言葉では的を射てくれない、そういう感情。

だってこれは、もっと生々しくて身勝手で、縋るような感じ。湿った柔らかい肌の感触も、数センチの距離でしかわからない本当の匂いも、ぜんぶ。誰かの其のぜんぶを抱き寄せたいとか、そういうこと。同時に私が持ってる其れ等ぜんぶで、その人を占領したくて。そういう生々しくて、ねとっとした感情を、人肌が恋しい、なんて、さらさらふわり、という響きの良い言葉で丸め込んでしまうの、ずるいよね、なんて思って。

 

 

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ふとたまに、本当にたまに、そういうことを無性に思うときがあるんだ。触りたいと想像するものが骨ばっていたり筋張っているものなのだから、やっぱり私は女なんだな。

あ、けど、鎖骨は女の人のも大好きだな。

 

 

…なんで私は突然、こんなこっぱずかしい事を言ってるんでしょう?気持ち悪いね。

 

 

朝になる。おやすみなさい。

 

BAYCAMP 2016

9月の頭に、BAYCAMPへいきました

 

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参戦2年目です。

今年は夜中に雨が降り、体力を根こそぎ持って行かれて大変でしたが、今年も、本当に本当に良いフェスでした。

 

 

 

 

 

 

ピックアップしてお話したいのが、My Hair is Badと、the pillowsと、忘れらんねえよについて。

 

 

 

まずMy Hairis Bad。数年前からある人のSNSの投稿の影響で、このバンドのことは知っていて、何度もYoutubeでMVをみては、はぁ、素敵だ…とため息をついていたものですが、数年越しでようやく、彼らのライブが観れました。

9月3日と9月4日のまさに境目、真夜中。夏の終わりの暑さと雨で体力が底をつきそうになって、頭がぼーっ、としていた私が、あのタイミングであのバンドのライブを観たってこと、私は絶対に忘れない。忘れられない。

どうしても涙がでてきちゃったな。

「戦争を知らない大人たち」で、Good night... Good night...と歌いかけられて、私は言葉が出なかった。

ワンマンに行きたいです。必ず行きます。

とても良いバンドです。誰か一緒に、行きませんか?

 

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the pillowsでは、ギターをかき鳴らすさわおさんがカッコよくて…キラキラした目で見てしまっていたと思う。大好きなfunny bunnyとハイブリッドレインボウが聴けました。ここは途中なんだって信じたい。と歌うさわおさん。うん、そうだ、そうですね。信じたいです。私はきっと、まだ途中です。人格も行いも言動も、すべて変えるのは難しいことだけど、私はまだ途中だ。まだどこかへ行ける。そう、信じたいです。

そうそう、大雨を降らせたthe pillows。雨男は誰ですか?

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ヘッドライナーの忘れらんねえよの柴田さんは、ダイブで酒買いに行って、一気コールで飲み干して、baycampへの思いを手紙にしてきたぞ!って言って、お客さんたちの掌の上に立って読み上げてました。
もう一回言うよ、これ全部ステージ上の出来事じゃなくて、お客さんたちの上での出来事。いい迷惑。最高です。
「家帰って寝りゃいいのに、こんなとこまできて朝まで音楽聴いてるお前らをロックンローラーと呼ばねぇで誰をそう呼ぶんだよ」って、柴田さんは言ってた。ほんとに、その通りだね。けど明け方に音楽かき鳴らして叫んで歌ってる人達とそれを支えてる裏方の人達、あなた達が1番ロックです。ありがとう。BAYCAMP大好き。
自分のことをロックだなーと思う事なんて残念ながら全然ないけれど、好きな音楽を貪欲に聴き続けること、それをロックと言ってくれる人がいるなら、私はその人達の中で一生ロックでいられる。のかも。と、思います。

忘れらんねえよ、の、トリ。最高にエモかった。

 

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昼は炎天下、夜は海風が吹いて寒くなる、雨なんて降ろうものなら、もう泣くしかない!その上オールナイト!地獄!みたいな過酷さなのに、なんだかみんなゆるゆるしてて、各自で好き勝手に時間を過ごすあの夜中の感じが大好きです。

BAYCAMP

良いフェス締め、良い夏締めでした。

また来年も行きたいな。

では。

リップヴァンウィンクルの花嫁

昨日は、1日お休みでした。

午前中、部屋でダラダラしながらブランチを食べ、なんとなく部屋を片付け、午後になってから出かけました。途中で寄った古本屋さんで、ずうっと欲しかった漫画の新装版(超カワ)を108円という破格で見つけて、迷わず購入しました。ウキウキ気分でいつものカフェに向かい美味しいパスタとチーズケーキ、あといつもの抹茶ラテを飲んでゆっくりしたあと、下高井戸シネマへ向かい、リップヴァンウィンクルの花嫁を観ました。

 

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なのでね。

今日は、その映画について書こうと思うのです。

自己満の、登場人物達への感想を綴ってるだけなので、この映画を観てない方はわけわかんないかもしれないし、これから観るかもって方はネタバレふざけんな、ってなるかもしれなくて、まず読まれる事を前提にして書けたものではないのは重々承知なのですが、よかったら、読んでください。長いけど。


久しぶりに、頑張って書けたなと思うものなのです。

…長いけど。

 

 

 

 


まずあの、本当に、あらすじとか書くの本当に、苦手なのですが、一応、書いてみます。。。

 

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派遣教員の七海(黒木華)は、お見合いサイトで知り合いあっさりと手に入ってしまった彼氏と、あっさりと結婚をします。挙式の際の親族が少なかったため、代理出席を「なんでも屋」の安室(綾野剛)に依頼します。
新婚早々、夫の浮気が疑わしくなり、安室に探偵を頼んだ七海ですが、義母から逆に浮気の罪をかぶせられ、家を追い出されてしまいます。
夫とは離婚。住む家もない。苦境に立たされた七海に、安室は”バイト”を提供するようになります。月100万円の報酬がもらえる住み込みのメイドの仕事で七海は真白(Cocco)と出会い、彼女達は虚構のように広い豪邸で、2人暮らしを始めます。お金を使わずにはいられない真白はある日ウェディングドレスを買いたいと言い出して…。

 

といった流れです。(わ、わかってもらえるかな、これ)

 

岩井俊二監督の作る映画は、ワンカット、ワンカットが本当に綺麗で。七海を演じる黒木華さんが、本当にかわいかった。特に、眠っているシーンなんてかわいすぎて、溜息が出ました。私の中では、女の子を撮らせたらピカイチの監督さんです。お話の内容もいつだって、虚構と現実のバランスが絶妙で、自分には絶対に起こりそうもないような事なのに、こういう歪なジェットコースターみたいな事は、貴女にもいつだって起こり得るのよ、って語りかけてくれるようですごく好きです。「スワロウテイル」と「花とアリス」が超絶にオススメです。今回の「リップヴァンウィンクルの花嫁」も、この2つには負けるけど、オススメに加わりそうです。

 

 

…話が逸れました。

 

 

 

 

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主人公の七海は、優しいけれど、本当に自分を持っていなくて、ふらふらしていて、危なっかしい人でした。人の言うことに、ええ、とか、そうですね、とか言って生きてきたから、なんとなく人や状況に流されてしまうし、すぐに騙されてしまうし。もう、そんなことしてたらきっと悪い方向にいっちゃうよ!と思ってたらああやっぱり、みんなが不幸と呼ぶ穴に落っこちちゃいました。。。自業自得、といった事も思ってしまったなぁ…でも、騙され続けた七海ちゃんだけど、最後は不幸なんかじゃなかったと思うな。

 

そう。七海ちゃん、と呼びたくなるほどの愛らしさが彼女にはあって、これは勿論、黒木華という女優さんと、その可愛らしさをこれでもかというくらい引き立ててくれる岩井俊二監督のカメラワークの凄さありきなんですけど、結局は、七海ちゃんの”優しさ”の力だったんだろうなぁと思います。知らない、ということの上の優しさ。その純真無垢な優しさを、騙され続けることで守ってくれた七海ちゃん。いいなぁ。きっと私には一生かかってもなれない存在だけど…。

 

 

 

 

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一方でCocco演じる真白は、変わり者。破天荒でうるさくて、贅沢を好む。お金を使わずにはいられない。そんなひと。彼女は、


「コンビニとかスーパーで買い物して、その人達の手が、手がね、自分なんかのために袋詰めしてくれるの。それをね、見てるだけで幸せで堪らないの。私にはね、幸せの限界値っていうものがあってね、それがくるのが早いの。誰よりも早く。ありんこより早く。だからそれ以上はお金で買う。その方が楽なの。じゃないと、壊れちゃうから。」


なんて言う。
この世界には幸せが沢山あって、彼女は少しの幸せでさえも受け取ると壊れてしまいそうになるから、それをお金で買ったのです。お金でわざと曇らせて、怖くないようにしたの。だけどきっと彼女は、幸せを、嘘やお金の中にかこって保険をかけた歪んだ世界で、それでも本当の幸せを願ったの。そしてそれを見つけたの。見つけて終えたの。そんな気がします。

 

私は、私の幸せの限度は、きっと低くない。真白が言うみたいに幸せを受け取って壊れてしまいそうになる事は、少ない。一切ないわけじゃないの、けど、そんなのはごく稀。
幸せの限界値なんてわからない。だって私は、欲張りだから。だけど、だから「人からの真心を、その幸せを受けるに値しないなぁ、私は。」と思うことがある。だって私は心の底はこんなにも捻くれていて、寂しくて、乏しくて、惨めになるのが嫌で、なんとなく笑って余裕があるフリをして、取り繕ってばかりいるから。そうしているうちに上手く立ち回れなくなってきて、気づいたら知らないうちに、人を傷つけてしまっていたりするから。
そんな私は幸せになれなくても仕方ないな、と思うけど…でもね、良い人の側でありたくて、自分の違和感を騙して「なんとなくわかる」と言い切ってしまっていたであろう頃の私よりは、好きです。自分のこと。
そうやって一つ一つ見つけられるから、いろんな方向に進めるから、映画はいいですね。

 

 

 

 

 

 

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「そんな、虫のいい話があるんでしょうか。」
と聞く七海に
「そんな虫のいい話を仕事にするのが、僕の仕事。」

 

と言い放つ安室(綾野剛)は、なんでも屋。どんな所にもお金を生み出す才があって、胡散臭くて、やってる事は相当ゲスいはずなのに、言葉巧みに寄り添ってくる彼の仕草や表情、佇まい、空気感。みんな嫌いにはなれなくて、結局は翻弄されてしまう。だけどそれは、本当は、怖いことなんだ。痛くないし苦しくないのに、いつの間にか動けなくさせられてしまう、まるで底なし沼のような、毒のような、そんな人。得体の知れないひと。最後の、酒盛りの時の彼は、嘘なのかな、本当なのかな。それさえも良く分からない。きっと彼にしかわからないし、もしかしたら彼にもわからないのかもな。

この映画での綾野剛は、怪演、という言葉がぴったりだったな。終始、胡散臭くてたまらなかった。なのに、嫌味がなかった。愛おしくさえあった。安室は綾野剛さん本人のようですね、と言われていることに納得してしまう。

 

 

 

 

 

 


帰り道、飲み会帰りの数人の大学生がいて、1人はゲロを吐いていた。ほろ酔いの男の子が、ほろ酔いレベルに+2したくらいの女の子の肩を支えて、上機嫌だった。世田谷線の電車内は、冷房が、来る時よりも強かった。分厚い本を持った疲れた顔のおじさんが隣に立っていた。一輪のピンクのバラをそれぞれ手に持った、3人の女の人とすれ違った。
なんでもないような事だ。

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当たり前だけど、東京には人が沢山いて、みんなそれぞれ違う生き方をしてる。私の知らない生き方が、すぐ近くに数千。前後左右に並び、すれ違う。SNSの世界を含めれば数千万人と散らばっているけれど、私はその、そこらじゅうに散らばり、動き、生きる中のほんの少ししか知らなくて、むしろたったひとつ、自分を見る、それだけで精一杯。
だから他人の事がわからない。この映画の中の人達は、私が予測するのと違う事ばかりしていた。予測と違った展開を見せつけられて、あれ?この人はそうするんだ?と思うの。けれど次の瞬間、あぁ確かに、この人はこうするのが自然じゃないか。どうして気づけなかったんだろう。とさえ思ったの。私の予測を裏切るその人の行動には、無理がなかったから。そうです。誰かの当たり前に気付けるほど、私はその誰かを知らないのです。

けれど交錯して、幸せも不幸せも与えあってる。不思議。軀も頭脳も心も言葉もあるのに、私たちは何も知らない。端末の画面と睨めっこして、いろんな人と繋がった気持ちでいる。それで、この世界は不幸だとか、優しさで溢れてる、だとかって思う。


その事が不思議でたまらなくなった。

ただ街で人と交錯し続けるだけ、という無意味な感覚が、愛おしくてたまらない。
でもきっとすぐに、忘れてしまうんだろうな。
だって私は、こんな場所に、こんな長ったらしく、文を紡いでるんだから。

 

 

とてもとてもコアな(?)映画館だけど、世田谷線の往復も含めて好き、おすすめです、下高井戸シネマ。また行きたいと思います。
良い休日の締めでした。

 

では。