Cocoのポケット

好きなものでポケットをいっぱいにしたい人のブログです

踵で愛を打ち鳴らせ


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昨日はあんなに穏やかであったかい夜だったのに、今朝目覚めたら雨と風がすごくて、びっくりしました。

何か書きたい。と思う日々が数日。
何も書けない。と思う日々が数日。
やっと書けたと思ったものは、長くてまどろっこしくて、そりゃもう散々なものでしたが、自分の記録だ。今の自分だ。残しておこう。そう思って、ここに、残します。





ある人に。言われたことがあります。
誰かの思い通りになることが大嫌いなあなたは、本当は自分の気持ちを全部出してしまいたいのに、今それができていないのね。自分のことを嫌っているのね。
あなたは何でもできるのよ。なのに、何も選べないでいるのよ。自分に自信がなくて、自分を責め続けているから。ねぇ、自分にできる事なんてたかがしれてる、と思ってる?溜めちゃダメ。選ばなくちゃ、もったいない。

「私は私がしたいことを、人が何と言おうとやってやるんだ。」
そうやって思っていた素直で不器用な、少女の頃の私のそういう気持ちは、いつの頃からか、すごく希薄になっていたことに気づきました。
あの頃の私は、悪く言えば我儘で不遜だった。人がどう思おうが私が良いと思ったことはやるべきなんだ。そう信じて疑わなかった。けれどそんな態度でいた私に向かってくるものは、みんなの敵意でしかなかった。苦しくて、けれど私は弱い部分をさらけ出して泣くなんてことはできなくて、毎日のように、怒っていた。

一生そんな私でいるのは嫌だったから、私は変わろうと思った。サバサバしていて、文句はあまり言わないで、何にも考えてなさそうに笑って他人を癒せる優しい人になりたいと思った。

でも、どうしてだろう。我儘で不遜だった頃の私より、今の私はドロドロしていて、知らないうちにベトベトして淀んだ空気がたくさん溜まっている気がして、仕方がないのです。
これがおとなになる事だとなんとなく思って、私はそれが嫌で嫌でたまらなくて怖くて、そうして私は私のことを、心の奥底で嫌っていたのです。そしてその嫌いな私を嫌いになりきれない私も、嫌でたまらなかったのです。


おとなになるのは悪いことばかりじゃないってことは、知っています。私はあの頃の私より沢山の人に出会えたし、沢山の場所に行けるようになった。人のために動くことも、人に動いてもらうことも学んだ。あの頃嫌いだった人や物をちょっとだけ好きになれた。
世界には可愛いものや美味しいものがあって、私の知らないたくさんの考え方や感じ方をする人達がいて、綺麗な景色が広がっている。私はもう、意志を持てばそれらのほとんど全てに、向かっていくことができる。





けれど、
私は大人になってしまった。





歩けない時はじっと歯を食いしばって、掌を握って待っているしかない。自分が消えないように。そして少しでも歩けると思ったら、足音をしっかり出せるように、一歩一歩を繰り返してふみ出し続けるしかない。

けれどどうか忘れないで、大人になってしまった私。
あの頃の、我儘で不遜だった私の勇気や根拠のない自信や、正義感。それと同時にとっても悔しくて孤独で怖かったこと。


あの頃の自分といつでも、胸を張って握手ができるように。生きていたい。



どうか君よ 嘆かないで
オールウェイズ オールウェイズ
夢のない街まで繰り出して
オールウェイズ オールウェイズ
踞るいつかの君もそう
オールウェイズ オールウェイズ
冴えないあの子を連れ出して
オールウェイズ オールウェイズ
踵で愛を打ち鳴らそう
ASIAN KUNG-FU GENERATION/ 踵で愛を打ち鳴らせ